この間初めて、
日本語よりドイツ語のほうが話すのが楽だと感じた。
書くのは日本語の方が圧倒的に多いのだが、
普段、日本の人と話すことがまずないからだと思う。
数ヶ月に一回ぐらいだけど、
日本料理のお店に行って、
カウンターに座っておすしを食べるとき、
板前さんと日本語を話すことがあるが、
なんか書くようにしゃべっているつるちゃんがいて、
笑える。
客観的過ぎる喋り方っていうのかな、
“である調”みたいになっている。
困ったもんだ。
鶴田美奈子
Minako Tsuruta
ピアニスト&チェンバロ奏者。
宮城県塩竃市に生まれ、当時まだ社会主義国であった東ドイツに単身留学し、ドレスデン音楽大学大学院でピアノを学ぶ。
東ドイツ滞在時には「ベルリンの壁」崩壊に
遭遇。
その後旧西ドイツ側の都市、フライブルクに移り、フライブルク音楽大学大学院でチェンバロなどの鍵盤古楽器を学ぶ。
ピアノと古楽器すべての演奏が可能で、レパートリーは、 ルネッサンスから現代までの広範囲にわたる。
現在は、ライブ演奏と自ら編集した画像とを
組み合わせる『画(え)になるクラシック』を展開。
曲の性格に沿った画像での公演はもちろん、
歴史・人物・風景を画像でたどったり、ステージ上でアーティストが鶴田のライブ演奏に合わせて画を描くなどという斬新な公演も行っている。
そのほか、毎年行っているバッハの超大曲
『ゴールドベルク変奏曲』の全曲演奏、宮城県塩竃市の方言を使用した、ナレーション付き音楽の編曲や、自ら執筆したエッセイを演奏の中に組み入れる『 ピアノとエッセイ Two in One 』、また、仏レジオンドヌール勲章受章の画伯、松井守男氏のオリジナル絵画をバックに共演など、従来のクラシック演奏家の概念にとらわれない様々なアイデアで活動を展開。独特のイベントスタイルでファンを獲得している。
上記の東ドイツでの留学体験は、2015年春に発売の小説「革命前夜」(須賀しのぶ著、文藝春秋社)の中で使用されている。
CDは世界初録音曲(CPEバッハ)を含む曲など、ピアノ、チェンバロそれぞれで、ナクソス他から発売されている。
執筆活動にも力を入れ、ピアノの月刊誌『レッスンの友』(レッスンの友社)でドイツ料理レシピ付きエッセイ、河北新報紙上などでコラムを連載。現在は塩竈市生涯教育センターWAY誌上で隔月でレシピ付きエッセイを執筆中。
2010年より、「しおがま文化大使」を務めている。
ドイツ在住。
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文章の組み立ては、そのときに書いたり、しゃべっている言葉でおこなっています。ぜんぜん意識していないのですが。
夢の中では、あまり声は出てきません。たまにあるときは、しゃべっている人との会話だから、やっぱりその国の言葉かなあ。今度夢を見たら、よく思い出してみようと思います。あんまり、夢って見ないんですよね。