つるちゃんの性格や運動神経を知る人たちは、つるちゃんが運転免許
を持ってる、と言うと一様に驚く。

読者の皆さんには旧知の事と思うが、つるちゃんはかつて、
留学しようと思っていたドレスデン行きが、まだ共産国であった
東ドイツという国の事情で寸前で延期になり、お餞別をくれた
周りの人たちから、“留学サギ”と言われていたことがある。

そのとき家にいるところを見られたくなかった自分への苦肉の策として、
運転免許を取ることにしたのだ。

決して、車に乗りたかったからではない。

学科試験では、2回とも満点を取り、「学あるねー。」などと
教習所で仲良くなった友達に言われた。
“留学サギ“の身にはとても嬉しい、ホメ言葉だった。

しかし実習では、人を轢きそうになって、隣にいる教習所の先生
のブレーキで、危うく難を免れて、こっぴどく叱られた。

つるちゃんはどうも、人や物体を見ると、それに突進したい衝動に駆られるらしい。
闘牛のような性格。
危ない、危ない。

そんなこんなだったが、免許、取れた。

こんなこと言うのもなんだが、大きなトラックを運転できたり、
沢山の人を運んでくれるバスの運転手など、つるちゃんからすれば、
神技である。その責任の大きさを考えただけで卒倒しそうだ。

ってことで、免許を取って以来、運転はしたことがない。
これからもしないほうがよいだろう。
永遠の優良運転手、『ゴールド』でいいことにする。

“思い出”いっぱいのつるちゃんの免許証、免停で取り上げられたりしたらたまらない。