ミ・ウ・ラ・さん!


つるちゃんは、人の名前を覚えるのが苦手。

この間、大学の同級生に、街でばったり会い、
やっぱりとっさに名前が出てこなかった。

すごくきれいな人になっていて、
つるちゃん、動転したのか、
「なんか覚えてる!」
などと、まったく失礼な言葉を面と向かって
発してしまっていた。

で、前回日本にいたとき。

道端で、
「鶴田さんですよね。」
と声をかけられた。

やっぱりとっさに名前が出てこなかった。

つるちゃんの心を察してしまわれたか、
「ミウラです。」

とその方は、名乗られた。

「ハテ? ミウラさんってだれだっけ?」

さすがに、面と向かって言うことはなかったが、
つるちゃんの頭の中では渦巻いていた。

でも、たしかに、見覚えのあるお顔だ。

この前食べた、つるちゃんちの向かいの
スイーツのお店の人かも。
たしか、ミウラさんっていったような。

でも、イマイチ確信が持てなかったので、
「今度また食べに行きます。」
なんて言って、もし違う人だったら
トンチンカンなので、

「今度またうかがいます。」
などと、ビミョ~に誤魔化してその場を去った。

家へ帰ってすぐにそのスイーツのお店の
サイトで、店長のミウラさんのお顔を探した。


……ちがうんだなーーーー。


以来、どうも気になってしょうがない。

確かに2,3週間以内にどこかで会っていた方なんだけど。


ミウラさん!
もしこのブログを見ていたらメールください!!!


ココ壱番カレー


ずっと、いつか試してみようと思っていたお店。
ココ壱番カレー屋さん。
カレーの辛さに段階がついてるのよね。

この間、日本に行ったとき、ついにそのチャンスが訪れた。

店に入るなり、当然だが、カレーの強烈な匂い。

闘志は満々。
ヤルゾーっ!

つるちゃん、初めてだけど、もちろん一番辛い、12だっけ?
を注文した。

「初めてですけど、大丈夫ですよね。」
って聞いたら、店員さんは、ええっッ、と
ふんぞりかえっていたが、笑ってくれたので、
それでよしとした。

で、ついに、ヤツは出てきた。

色は思ったほど黄色くなかった。

ふ〜ん。
やるとするか。

で、一口めを豪快に。

。。。。。。。むむむ。。。。。。。

声よりも先に、涙が出てきた。

あああああ。
ティッシュ、ティッシュ!
それに、
水、水、みずちょ〜〜〜〜だい。

ポットに入っている水をほとんど飲み干してしまったよ。

2口め、手が出なかった。

降参。

出されたときと、ほとんど同じ量を残すなんて、
失礼千万だけど、ゴメンナサイ。
でもわかってくれるよね。

お持ち帰りにしてもらおうという気にもならなかった。
だって、家に帰って食べたって、太刀打ちできないもの。

こんなにすごいと思わなかった。
ココ壱番カレー。

店員さんがふんぞり返った時点で察するべきだったか。

一食抜いてきたのに、
なんだかもう、空腹なんだか満腹なんだか、
わかんなくなっちゃった。

なんちゃって、そのときのこと
今、思い出して書いてみたけど、
今度こそやれるような気がしている。

リピーターとなるか、次回の日本行きが楽しみだ。



やられた〜〜〜〜っ!



ついにやられました。
ウイルスにです。

ゴホゴホ。
新型でしょうか?

起きても、2分と持たない。
また布団に入りたくなっちゃいます。

ウイルス、って
かぜじゃないですよ。

残念ながら、パソコンがです。

いま、つるちゃんが!って、期待しましたね。

でもつるちゃんにとっては、生命線のようなもの。
パソコンがこうも調子が悪いと、
生活のリズムも狂っちゃいそうです。

もともと狂ってるんだから、プラスマイナスで
バランス取れるかな。

なんだか、またいつ電源が落ちるかと思うと
集中できないので、今日は書くのや〜めた。

またね。


さすがな3つ星レストラン


この間、つるちゃんの住んでいるところの
とびっきりいいレストランに食べに行った。

ミシュランでは星は3つついている。

そういうのはあまり重要ではないかもしれないけど、
つるちゃんがそこに行ったのは重要。

なんちゃって。


何を今回は言いたかったのかというと、
そこのお客さんだ。

天気がよかったので、外の席で食べていた。

席の上には、樹齢が何百年もしていそうな
巨大なマロニエの木が何本もあった。

食べながら木を見上げると、口が自然に
開いてしまうほどの高さだ。

そんな時間が止まったかと思うほどの
優雅なところで食べていると、
突然の騒音。

ドタドタドタ。。。。

なんだと思います?

マロニエの実。

そう。

季節は秋、まっさかり。
収穫の秋でもある。

50メートルはあるような木から
マロニエの実(って栗みたいにトゲトゲがある)
が落ちるのだ。

そして、その被害者となったのは、
まさに3つ星レストランにはぴったりって感じの
風雅な雰囲気を持った おばさま だった。

お食べになっていたスープに入って、
マロニエの実は飛び出して
無惨なことに。

それに運の悪いことに、上の階で、花に水をやっていた
ホテルの人が、誤って階下に席を取っていた
その優雅なおばさまに水をかけてしまった。

あああああ。

つるちゃんはそのちょっと遠くに座っていた
優雅なおばさまを、あららららと思って見ていたのでした。

しかしそのおばさま。

なんとにこやかなこと。

周りの友人と思われる人たちも、
スープが服にかかってしまっていたりするのに
ボーイがすぐにとんできたが、ニコニコ笑っている。

まるで子どもがおままごとをしているよう。


普通のレストランだったら、
!!!!!オー・マイ・ゴーーーーーット!!!!!
と怒り狂ってボーイをすぐさま呼ぶ、
とかいう光景に当然なっていそうなものだ。

「金持ちけんかせず。」
ってこういうこと言うのかな?

マロニエの実にもびっくりしたけど、
この上品な人たちにももっとびっくりした。

なんかさすがな3つ星レストランだった。














幻のくちびる


なんちゃって、
ガラにもなく想像力あふれる(!?)タイトルになっていますが、
ほんとなんですよ。

この間、珍しく鏡を見ていたら、
つるちゃんの上くちびるに赤い斑点が。

最初は、食べものが付いているのだと思い、
取ろうとすると、これが取れない。

なんだがんこな食べカスやな、
と思ってくちびるをゴシゴシこすったんだけど
…取れない。

なんだなんだとよく見ると、
くちびるの表面に付いているのではなくて、
中にあるような。。。

なに?

ネットで早速検索。

出てきたのは、
ドキッとする言葉ばかり。

突然あらわれる斑点やほくろは
悪性のものが多い。

そんなあああああ。

と思うと同時に、
つるちゃんの手は、皮膚科のお医者さんの電話番号
を押していた。

診察の予約を5日後に入れた。

そんなあああああ、と思ったのも一時、
予約を入れたら5日間、上くちびるのこと、
すっかり忘れてた。

5日後、手帳を見て皮膚科の受診を思い出した。

くちびる、どうなってるだろ?
と思って、鏡を見れば...

な、
ない。

あれー???

たしかにあったはずなんだけど。

くちびるをあーでもない、こーでもないと
角度を変えたりして見るのだが、
跡形もなくなっていた。

普通のいつものくちびるだ。

あへ、
どうするべ。

皮膚科の予約。

斑点、なくなりましたから、
予約取り消します。
って電話した。

受付のおねえさんに笑われた。

斑点ができたとき、
だれかに見せて証拠取っとけばよかったな。

ほんとうにあったんだから。






早々と。


ドイツのクリスマスケーキ、
シュトレンがスーパーで売っていた。

もう9月中旬から置いてあった。

数年前は、たしか10月中旬から置いてあって
驚いた記憶がある。

数年後には8月中旬から買えるようになるのかな。

シュトレンは焼いたあと
バターにどっぷりつけるという、
はっきり言って油まみれなケーキ。

つるちゃんの大好物。

当然買って、バンバン食べてるけど、
クリスマスまでシュトレンを食べる楽しみは
続くだろうか?

今月はハローウィンもあるからネ。

やはり
旬なものは旬なときに食べたいもの。

売るほうも、買うほうも
難しい時代だ。




ばばあの夏



ドイツ語で、9月ぐらいになっても暑い日
のことをそう言う。

Altweibersommer
アルトヴァイヴァー ゾンマー

と発音する。


つるちゃんが名付けたわけではない。
訳したのはつるちゃんだけど。

もうとっくに盛りを過ぎて、初々しいところはどこもないけど、
威勢がいいって感じ?

先週はそんな日があった。


こういう日のこと、ばばあの夏、って言うんだよなあ
と思って外の人たちを見ていると、
なるほど、
タンクトップを着ていても、
妙に風景に似合わない。

だって葉が黄色くなり始めているし。

つるちゃんもタンクトップ、着ようと思ったけど、
ばばあの夏 のことを思い出して、
やめた。

ばあちゃんの夏 ぐらいに訳しておけば、
タンクトップ、着れたかな。







日本の夏、ドイツの夏。


真夏の日本は最高だ。

うるさいくらいのみんみん蝉に、これまたド派手な盆踊り。
街の中には浴衣をきたおね〜ちゃんたちがたくさんいる。

ヨーロッパではまず見られない光景だ。
あったら不気味だけど。

この夏は暑くて大変だったけど、
夏はこうでなくっちゃね〜。

しか〜し、

それに比べて、ドイツったら〜〜〜!

真夏の日本からドイツに来ると、つるちゃん、
いつもショボくれる。

だってうるさいみんみん蝉も、浴衣のおね〜ちゃんも、
どこを探してもいないし。

街はシーン…。
わぁ!って言ったらこだまするくらいだ。

それに森は一面、緑だらけ。
自然は健康に良いなんて誰が言ったものか、
はっきり言ってウツになりそうだ。
ホント。

それにドイツでは、8月も中旬になると、冷えてくる。
朝晩の吐く息は白く、家には暖房が入る。

ちょっと前は蝉や盆踊りがうるさくて、
チッとか舌を鳴らしていたのに。

あ〜あ、今となっては悔やまれる。

咳をしても独り、ならぬ
゛蝉を見ても独り゛。
 
み〜んみんみんみん(泣)







督促状



ちょっと前のことだけど、
久しぶりに日本の実家に行くと、市役所から督促状がきていた。

なんじゃロメ? と中を見ると、固定資産税の納税督促状。

あーはー、固定資産税なら、この間、
銀行振り落としにしたから、
これは市役所の手違い。

教えてあげましょう、
と早速市役所に電話した。

担当の方、つるちゃんは存じ上げていなかったのだが、
鶴田です、って言ったら、
ああ、ピアニストの鶴田さんですよね?
と言われた。

鶴田ってあまりない名前だから、
こういうときはちょっと困る。

督促状、イコール、鶴田さん ってイメージが
その担当の方にこびりついたら、やだ。

内容が督促状のことで、
あまりにも音楽とは関係ないことだから、
少し緊張しながらも、
その旨を説明すると、
「銀行引き落としにはなっておりません。」
ですと。

えええ!
「この前市役所に行って書き込んだんですけど。」
と言うと、
「書き込んだだけではダメで、
銀行でその手続きを
していただかないとですね…。」

「そうなんですか、あはは。」

と笑ってみたものの、

ホントは鶴田さん、払ってなくて、
苦し紛れに
こんな電話してきたんじゃないの?
と思われてた
かもしれないなあ。

ほんとに知らなかったんだから。




あの美奈子が…。


つるちゃんが小さい頃、
唯一、持っていた本。

それは、
イソップの『イワンのばか』。

だが読んだ記憶はない。

でもなぜかぼろぼろ。

思うに、
開いては閉じ、してたんだろう。

小さいときから、本は読まない子どもった。
だからか、国語は(も?)苦手。

小学校、中学校、高校にいたるまで、
読書感想文は
つるちゃんママの仕事。

賞を取るという、偉業も達成してくれた。

だからなぜか、つるちゃんは
文章がうまい人
ということになっていた。

大きくなっても、
いつものようにつるちゃんママ、
代わりに書いてくれた。

でもある時突然、
つるちゃんママの書く文が、幼く見えた。

開眼した
とでもいうのだろうか?

そこからだ。自分で書くようになったのは。

そんなつるちゃんママも他界し、
今となっては一人で書くしかないのだが、
毎月、雑誌にエッセイを書いたり、
ここで、
自分の書いたエッセイを披露していたりして、
つるちゃんママはどこかで
驚いているのではないだろうかか?

あの美奈子が、って。




ゴキブリ


この間、台所の電気をつけたら、
ゴキブリがすごい勢いで逃げていった。

頭にきた。

普通は、キャーとか
ヒェー、とか
思いそうなもんだが…。

たぶん、
つるちゃんが頭にきたのは、
自分よりも速い”何か”
に頭にきたのだと思う。


ものすごい速さで駆けていくゴキブリ
を追いかけることもできず、
ただボーっと見てしまった自分に、
超えられない壁を感じ取ったのかもしれない。


まったくもって、
あの黒光りする図体に異常な俊足。

ゴキブリが好き!と言う人
聞いたことないんだけど、
動物の間では人気があったりするのだろうか?








お得なジャングル 


それは、つるちゃんちの庭。

もうみなさん、ご存知ですね。
つるちゃんちのカーテンが開かない理由はここにあります。

開けても、見えるのは鬱蒼とした木だけだから。

つるちゃんの部屋は2階にあるのに、
日当たりが年々悪くなっていくような気がする。


そして、
寝室のある、半地下の部屋の窓から見える光景はまさに、ジャングル。

ここの日当たりは、悪くなっている、というよりは、
もうほとんど空は見えません。

その鬱蒼と生い茂っている木は、ブルーベリー。

収穫のワクワク感がたまりません。

日当たりが年々悪くなっても、
収穫量は年々上がるのです。

天秤にかければ、
どちらがお得かは一目瞭然。





暑い夏


ドイツのこの夏は、
1700年代に観測が始まって以来の
猛暑なんだそうだ。

毎日が35度以上の日々が、
3週間ぐらい続いている。

ドイツの新幹線、ICEが、
この猛暑のために、空調が効かなくなって、
窓の開かない車内が、
70度にも達して、
病人が続出したらしい。

なんでも、その車両が作られたときは、
毎日が35度なんてありえなかったので、
外気温が32度まで対応できるもの
だったらしい。

だもんで、
このところの猛暑には
当然ながら、音を上げた模様。

ニュースでは、外気温が45度まで
耐えられる空調設備に整える
ということだったけど、
何年後かには、
また温度設定を上げざるを得なくなったりして。

ということは
外気温が45度以上となるわけだが…。

まあ、
世の中、このごろなんでもありだから。









夏ですね。



夏と言えば雷雨や稲妻はつきもの。

つるちゃんちのところでもほとんど毎日
のように雷が落ちる。

まちがった。
落ちるんじゃなくて鳴るだけだった。

しかしその鳴り方が今年は一段と磨きがかかっているような気がするのだ。

もはや、ゴロゴロなんていうのはなく、ドーンといく。
それにエコーがかかる。

そのかかり方が例年と違う。

「ド〜〜〜〜〜〜〜〜(エコー レベル5)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。」

こんな感じじゃ。

これがまるで、花火大会のように途切れもなくやってくるのだ。

それも真夜中に。夜中の3時。

マイルヨ。

悪い夢でも見てるんじゃないかと思って、
頬をつねったりしてみたりするが、どうも本当なのだ。

目は冴えまくり、心臓もバクバクだ。

だって2重窓だって言うのにガタガタ振動するし、
少し揺れたような…。


まったく、人メーワクだ。
















世界で最も自由なつるちゃん


つるちゃんが小学2年のときの女の担任の先生から、今でも手紙をいただく。
大好きな先生だった。

この担任の先生はバイタリティがあって、「この先生はやるな。」と思っていた。
そうしたら本当に校長先生にまでなった。
つるちゃんには、子どもながらに先見の明があったのでしょうか?

その先生によると、つるちゃんは、世界で最も自由な生き方をしている、とのこと。

でも実際、つるちゃんの生活は、はっきり言ってガンジガラメだと思う。

特に時間。
一分でも遅れると、頭にくる。

しかし、そんなときにアイデアがパッと出るときがある。
切羽詰った時のアイデア。

自由は、ガンジガラメから生まれる。なんちゃって。

先生がおっしゃる、世界で最も自由な生き方をしている、
の解釈をしてみた。

ガンジガラメなのにヒマですね。






つるちゃんの文章


つるちゃんのブログの文章は、ピアノを弾いている時に
出てきて、
そこで構成も考えられている。(一応ネ)

でもそれは余裕で楽譜を見ないで弾けている時だけだ。
たぶん、脳内アルファー波みたいなのが出ているのだろう。

先週は新しい曲を絶対にこなさねばならず、
脳内はベータ波だらけだったのだろうか、
楽譜にへばりついて弾いていたので、文章が出てこなかった。

一種の便秘のようなものだ。


ちょっとオチがアレかな。。。



ツポレフ


この間、ポーランドの政府専用機が墜落したニュースがあったが、
この飛行機、ソ連製のツポレフという、
今から40年以上前に作られたものだったという。

つるちゃんも前に、このツポレフに乗ったことがある。

形としては、すっきりとしているのだが、
近づいてみると、修理のツギハギだらけで、
これから乗り込もうとした足が
震えたのを覚えている。

中に入れば、
テーブルがゆがんでいたり、
じゅうたんは穴だらけ。

トイレにいたっては、
昭和の、それも、30年代ぐらい?
かと思わせる、
セピア色の世界が広がっていた。

黒塗りの重〜い蓋に、
なぜか
横に靴磨きのブラシが備えてあった。

当時と、みだしなみの感覚が違かったのかもしれない。

でも、出てきた食事は、思いのほかおいしかった。
特に、サラミソーセージの味は忘れられないくらいだが、
ツポレフに乗った、という思い出は、
早く忘れたい、と思う。


うそのない人生



この間ラジオを聴いていたら、
人間は一日に、200回うそをついている、と言っていた。

一例をあげると、
朝起きて、鏡の前でおなかが出ている自分を見、
おなかを引っ込めて、
大丈夫!
と思うのがうそ、その1。

外に出れば、嫌いなおとなりさんがいて
おはようございます。
(この場合、ドイツ語だと英語のグッドモーニングみたいな
表現で、直訳すると”いい朝を!“と他人に望む言い方なので
日本語のおはようとはちがうんだけど)
と、好きでもないのにいい朝を願うのが、うそ、その2。

このように、うそは一言一言にちりばめられていく。

実際、4ヶ月にわたって、
このようなうそをつかない生活を送ったという人がいて、
そうしたらこの人は、
会社を解雇され、
家族、親戚、知り合い、地域のひとたちから
見放さされて、
孤独にさいなまれたそうだ。

うそのない人生、など
ありえないということか。


飛行機



この間アイスランドの火山噴火で
何日間か、飛行機が飛ばないときがあったけど、
あのときの静けさは、とても印象的だった。

朝の4時半ごろに外に出ると、
いつもは、
星がちりばめられた真っ暗な空に、
ピカピカと、
いくつかの飛行機と思われる物体が
動いていく。

それが、
噴火で飛行が禁止されていたときは、
そのピカピカしながら動く
物体は、どこにもなかった。

それとともに、
一切の音が消えていた。

ヨーロッパの空は、
一日中、
ものすごい数の飛行機が飛んでいるというし、
朝の4時半といえども、
貨物機など、
ブンブン飛んでいるんだろうなあ。


それに、
一切の音がないと、
すごく気持ちがおだやかになるのがわかった。


でも
飛行機が飛ばないのは、
心穏やかではない。










つるちゃんちのラッキーな庭



日本では、4月は桜の季節。

もう散っているところ、またはこれから咲いてくるところ、
桜は日本の伝統的な風情、心を持っているような気がする。

こちらでは今、りんごやさくらんぼの花が満開だ。

日本の桜とは違い、こちらの満開の花は、見るだけの楽しみではなく、
“あとで食べられる”という味覚の楽しみが待っている。


ちなみにつるちゃんちの庭には、桃とさくらんぼの木がある。
  
そして、去年あたりから、金柑のような実がなって、
楽しみが増えた。

これらはどれも、買って植えた木ではなく、家の誰かが、あるいは
家に来るお客さんが、種を落として行ってくれたのだろうと思われる。

さくらんぼの木は、隣の家に大きいのがあるので、
それの“おこぼれ”的なものだろう。

そういう、偶然の作なので、たとえば桃の木は、隣の家との境に陣取って
しまっていたりする。
実を取る時、少々難ありだ。
収穫するときの格好がまさに欲張りという感じ。

よく見たら、他に、野いちごやブルーベリーもあった。
これらもすべて野生。

ラッキーな庭かも。


プロフィール

鶴田美奈子 
Minako Tsuruta

ピアニスト&チェンバロ奏者。
宮城県塩竃市に生まれ、当時まだ社会主義国であった東ドイツに単身留学し、ドレスデン音楽大学大学院でピアノを学ぶ。
東ドイツ滞在時には「ベルリンの壁」崩壊に
遭遇。

その後旧西ドイツ側の都市、フライブルクに移り、フライブルク音楽大学大学院でチェンバロなどの鍵盤古楽器を学ぶ。

ピアノと古楽器すべての演奏が可能で、レパートリーは、 ルネッサンスから現代までの広範囲にわたる。

現在は、ライブ演奏と自ら編集した画像とを
組み合わせる『画(え)になるクラシック』を展開。

曲の性格に沿った画像での公演はもちろん、
歴史・人物・風景を画像でたどったり、ステージ上でアーティストが鶴田のライブ演奏に合わせて画を描くなどという斬新な公演も行っている。

そのほか、毎年行っているバッハの超大曲
『ゴールドベルク変奏曲』の全曲演奏、宮城県塩竃市の方言を使用した、ナレーション付き音楽の編曲や、自ら執筆したエッセイを演奏の中に組み入れる『 ピアノとエッセイ Two in One 』、また、仏レジオンドヌール勲章受章の画伯、松井守男氏のオリジナル絵画をバックに共演など、従来のクラシック演奏家の概念にとらわれない様々なアイデアで活動を展開。独特のイベントスタイルでファンを獲得している。

上記の東ドイツでの留学体験は、2015年春に発売の小説「革命前夜」(須賀しのぶ著、文藝春秋社)の中で使用されている。

CDは世界初録音曲(CPEバッハ)を含む曲など、ピアノ、チェンバロそれぞれで、ナクソス他から発売されている。

執筆活動にも力を入れ、ピアノの月刊誌『レッスンの友』(レッスンの友社)でドイツ料理レシピ付きエッセイ、河北新報紙上などでコラムを連載。現在は塩竈市生涯教育センターWAY誌上で隔月でレシピ付きエッセイを執筆中。

2010年より、「しおがま文化大使」を務めている。
ドイツ在住。

ディスコグラフィー
■C.P.E.バッハ:ピアノ作品集  第1集 (ドイツ・ナクソス)
cpe bach 1
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■C.P.E.バッハ:ピアノ作品集  第2集 (ドイツ・ナクソス)
cpe bach 2
to shop


■勝ち誇った女 〜 16-18世紀チェンバロ・ヴィルトゥオーゾ作品集 (ドイツ・ナクソス)
cembalo cd
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■J.S.バッハの息子たちのピアノ作品集 (ドイツ・ナクソス)
bach soehne cd
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